
※この記事は2025年12月時点の情報です。火口規制は火山ガスの濃度により「分単位」で変動します。必ず直前に最新情報を確認してください。
阿蘇観光のハイライト、それは地球の息吹を直接肌で感じる「中岳(なかだけ)火口」見学です。
直径600m、深さ130mの巨大な火口の底には、神秘的なエメラルドグリーンの湯だまりが広がり、激しく噴煙を上げています。
しかし、ここは観光地である以前に「活火山」です。
「行けば必ず見られる」わけではありません。
今回は、火口見学の成功率を上げるための「ライブカメラ&規制情報の活用法」と、意外と知られていない「火口までの3つの行き方」を徹底解説します。
行く前に絶対チェック!「規制情報」と「ライブカメラ」

火口周辺では、常に有毒な火山ガス(二酸化硫黄など)が発生しています。
そのため、風向きやガスの濃度によっては、晴れていても立ち入り禁止になることがあります。
「せっかく登ったのに見られなかった…」
そんな悲劇を防ぐために、出発前に必ず以下の2つを確認してください。
① リアルタイム規制情報(オープン状況)
まずは「今、入れるかどうか」の確認です。
阿蘇火山防災会議協議会の公式サイトでは、現在の規制状況(青・黄・赤)がリアルタイムで更新されています。
② YouTubeライブカメラ(視界の確認)
「規制は解除されているけど、霧で何も見えない」ということもあります。
そんな時は、阿蘇ケーブルワンが配信しているYouTubeライブカメラが便利です。
現地の天候や噴煙の量がひと目で分かります。
火口までのアクセス徹底比較(車・バス・徒歩)
阿蘇山上広場(ターミナル)までは来れたけど、そこから火口の縁(ふち)まではどうやって行くの?
かつてのロープウェイは廃止されたため、現在は以下の3つの方法があります。
① 【車・レンタカー】阿蘇山公園道路(有料)
自家用車の方は、そのまま有料道路を通って火口直近の駐車場まで上がることができます。
最もスムーズで楽な方法です。
- 料金:普通車 800円
- 時間:ゲートから約5分
- 注意:ガス規制中はゲートが閉鎖され、通行できなくなります。
② 【バス】阿蘇山火口シャトル
公共交通機関で来た方や、運転に自信がない方はシャトルバスを利用しましょう。
くまモンのラッピングバスなどが運行しており、車内ではガイドアナウンスも流れます。
- 料金:大人往復 1,200円(片道600円)
- 運行間隔:1日10往復程度(季節により変動あり)
- 乗り場:阿蘇山上ターミナル(旧ロープウェイ阿蘇山西駅)
③ 【徒歩】自分の足で登る
実は、歩いて登ることも可能です。
有料道路の脇に歩道が整備されており、トレッキング気分で景色を楽しみながら登れます。
- 料金:無料
- 所要時間:片道 約20〜30分
- 注意:火山ガスを吸い込むリスクが高まります。喘息や心臓疾患のある方は絶対に避けてください。
| 移動手段 | 料金(目安) | おすすめの人 |
|---|---|---|
| ① 車(有料道路) | 800円/台 | レンタカー・マイカーの方 |
| ② シャトルバス | 1,200円/人(往復) | バス旅行・運転しない方 |
| ③ 徒歩 | 0円 | 体力に自信がある方 |
草原とは真逆の世界。裏絶景「砂千里(すなせんり)」

火口を見学した後、そのまま帰ってしまうのはあまりにも勿体無い!
火口のすぐ南側には、緑豊かな「草千里」とは対極の、荒涼とした黒い世界が広がっています。
その名は「砂千里(すなせんり)ヶ浜」。
火山灰と黒い砂、そして噴火で飛んできた火山弾(岩石)だけが転がる、まるで「スター・ウォーズ」や「火星」のような異世界です。
木道が整備されており、この無機質な絶景の中を散策することができます。
もし規制で見られなかったら?
せっかく来たのに「赤ランプ」で見学できない…。
そんな時でも楽しめる、山上エリアの代替スポットをご紹介します。
① 阿蘇スーパーリング(山上ターミナル)
火口へ向かうシャトルバス乗り場(山上ターミナル)にある屋内施設です。
ここでは、プロジェクションマッピングを使って、「普段は見られないマグマの様子」や「阿蘇の四季」を大迫力の映像で体験できます。
ガス規制中や悪天候時でも、阿蘇火山の凄さを知ることができる駆け込み寺です。
② 草千里ヶ浜(くさせんり)
火口から車でわずか5分。
ここは安全圏ですので、火口が規制中でも問題なく観光できます。
噴煙を上げる中岳をバックに、広大な草原と池が広がる風景は、阿蘇を代表するフォトスポット。
乗馬体験や、カフェでのんびり過ごすのもおすすめです。
まとめ:地球は生きている
ゴォォォ…という地鳴り、鼻を突く硫黄の匂い、そして圧倒的なスケールの湯だまり。
阿蘇中岳火口に立つと、ここが「生きている地球」の上であることを痛感させられます。
規制で見られなかったとしても、それは「山が元気な証拠」。
ぜひ砂千里や草千里を巡りながら、この雄大な大地を作ったエネルギーを感じてください。
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